蔵王権現(ざおうごんげん)とは?

【解説】
蔵王権現とは修験道の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)が吉野での厳しい修行の末に得た神仏のイメージである。
この蔵王権現の姿を象った「蔵王権現像」は吉野山の金峯山寺・蔵王堂に本尊として祀られており日本最大級の秘仏としても有名。
蔵王堂内には三体の蔵王権現像があり、それぞれの大きさは約6~7メートル。安土桃山時代の作とされる。
その大きさもさる事ながら青色に色付けされた姿は一際印象的で、厳しい表情とは対照的に蔵王権現の慈悲深さも感じ取れる。
蔵王権現像は吉野山の世界遺産登録後、不定期で公開されており一目秘仏を拝もうと毎回多くの参拝者で賑わう。
2012年にはJR東海による蔵王権現のCMが大々的に放映され、大きな注目を浴びる事にもなった。
尚、吉野山で桜がご神木として崇められているのは、役行者が桜の木に蔵王権現の姿を彫り起こしたと言う伝説に因む。


蔵王権現(イメージイラスト)


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