可憐で儚げ。吉野山のご神木「ヤマザクラ」の魅力。
【解説】
三万本とも言われる桜が植樹されている吉野山。
その殆どを占めるのが「ヤマザクラ」です。この桜は古来より日本の山野に自生してきた品種。
その可憐で儚い姿に魅了されてか、数多くの歌人にも愛されてきました。
一般的に良く観られるソメイヨシノと比べて見た目で大きく異なる点は、ヤマザクラの場合開花と同時期に赤茶色の若葉を出す事です。遠目でヤマザクラを観ると、赤茶色の若葉と白色の桜が混ざり合い、鮮やかなピンク色に見える事が大きな特徴と言えるでしょう。
また、この桜は吉野山で信仰される「修験道」の思想と結びつき、1300年も前からご神木として崇められてきました。
毎年観桜期の最中には、ヤマザクラを世界遺産・蔵王堂にお供えする「花供会式」と言う伝統行事も行われます。
(別名:シロヤマザクラ、吉野桜)
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吉野の山中で花を咲かせるヤマザクラ01
吉野の山中で花を咲かせるヤマザクラ02
千年以上続く伝統行事「花供会式」
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